足圧の知識

腰痛に湿布は効果あるのか?冷湿布と温湿布の使い分けは?

16年06月11日

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腰痛になったからといって、何でもかんでも湿布して、冷やせば良いというわけではありません。
私も経験があります。

高校野球部時代

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激しい練習の部活に属していた私。
寮生であった私の寮は、いつも湿布の匂いに包まれた寮でした。
なので、今でも湿布の匂いを嗅ぐと、高校時代の寮を思い出します。

寮内では誰かかれか、腰に湿布、インドメタシン等を含んだクリームを塗っておりました。
高校生当時の私としては、湿布自体に効果があるのかないのかは、未だはっきりとわかりませんでした。
ですが、湿布をする事で腰痛は改善されるだろうと、安心していたのは事実です。

体験談

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私が30歳になる前の話。今から20年以上前の話です。
当時、ある病院の婦長さんがお客様として施術に来られました。

その時、婦長さんにインドメタシンの含まれた液体の湿布薬を頂きました。
婦長さん曰く、
「辛い部位に何度も沢山ぬってください。」

と私に自分で使っている液体の湿布薬を手渡してくれました。

そのインドメタシン配合の湿布薬は、高校時代を思わせる湿布の匂い。
インドメタシン含有量が多いので、市販のインドメタシンよりも匂いがきつかったのを覚えております。

匂いがきついので、内容成分のインドメタシンの含有量を見てびっくり。
なんと、ドラッグストアで売られている量の7倍!【1日3回以上は塗らないで下さい】との注意書き!

かたや、婦長さんから頂いた、インドメタシンの含有量が7倍の液体の湿布薬。
『疲れた部位に何度でも塗って下さい』
と言われた私。
この違いは何なのか?未だ謎ですが、湿布薬の効果の程を疑ってしまう出来事も体験した私。

腰痛の原因9つ

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腰痛には様々な原因があります。
ざっとあげるだけでも、以下の原因が腰痛と成り得る原因。
腰痛の原因を幾つかにまとめ上げました。

①腰の筋肉を使いすぎ
②長時間同じ姿勢
③長時間立ちっぱなし
④老化
⑤冷え
⑥内臓疾患
⑦自律神経の乱れ
⑧ストレス
⑨骨格の歪み

など、上げたらきりがありませんが、腰痛とは、これらミックスされて起こり得る症状。
腰痛は【筋肉が何らかの原因によって収縮し、神経を圧迫し、痛みを発生させ起きるもの】。
これらが激しく続くと、ぎっくり腰、すべり症、脊椎分離症等の病気を招きかねません。

冷湿布が良いのか温湿布が良いのか?

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腰痛の原因が様々ある中、腰痛には【冷湿布】が良いのか【温湿布】が良いのか、迷ってしまうお客様もいらっしゃるはず。
中には湿布をひとくくりして、ドラッグストアに出向き、冷温関係なく湿布をされているお客様に出会った事もあります。

では、どんな症状が【冷湿布】なのか?【温湿布】なのか?

それぞれ皮膚の『感覚』に違いがでます。

【冷湿布】には、冷たさを感じるメントールが配合。
【温湿布】はポカポカと温かさを感じる、トウガラシ成分のカプサイシン。

冷湿布も温湿布も、実際は血行を促進するなどの、変化や筋肉の温度変化はみられないとされています。
私の見解で症状別に分けるならば、

急性の痛みには【冷湿布】
慢性の痛みには【温湿布】

というのが目安となります。



まとめ

急性の痛みは筋肉が炎症を起こしています。
炎症の炎は【炎】と書きます。
炎症は冷やすべきとご認識下さい。
急性の痛みには氷水、氷嚢などで冷やすことをお勧めします。

一方、慢性的な腰の痛みには【温湿布】をオススメ
。慢性的な腰のコリは筋肉が凝り固まっております。
そんな腰痛には温める事をオススメしております。
なので、慢性的な腰のコリには【温湿布】がオススメです。

湿布でどうにもならない腰痛は、全国のお弟子さんでお願いしてみてくださいね!

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谷川 仁
足圧を始めて今年で30年目になります。北は北海道から南は沖縄まで700名以上の生徒さんが卒業し、谷川流足圧を日本に普及させています。 足圧を学びたい方へ