1日の気温差が大きくなってきました。週末には台風も来るようで、体調管理をしっかりしないといけないですね。
過ごしやすくなってくる今の時期は、夏の疲れがドカンと出てくるタイミングでもあります。厳しい環境の下では、自分を守る為にあらゆる対策を行いますが、少し楽になるとついつい忘れてしまいがちです。
例えば水分補給。この頃水を飲む量が減っていませんか?夏の猛暑の間は、熱中症にならないようにこまめに水分を摂りますが、気候が良くなってくると極端に減ってしまう人がいます。
「分かっているんだけど、涼しくなってくると、ついねぇ…」
実はこの「分かっているんだけど、つい…」は、いろんな場面で当てはまることがたくさんあります。
私は長いこと整骨院に勤めていて、いろんな「分かっているんだけど、つい…」を見てきました。
例えば、腰を痛めて来院した人に先生が、
「腰に負担をかけないように、椅子に座る時にはそっと腰を下ろしてください」と指示をします。患者さんは痛いのが嫌なので、きちんと指示に従って行動します。
しばらくして痛みが治ってくると、患者さんは“つい”いつものようにドスンと椅子に身を投げ出し、また「あいたたた…」となってしまいます。
そっと座ってくださいと言われたのに、「分かっているんだけど、つい…」いつものように行動してしまうのです。
これは、ずばり「めんどくさい」が大きく影響しています。
元気な時は、テレビを観ながら無意識に椅子に座っていたのを、そっと座る為には座るという行為に意識を向けなければなりません。痛みがある時には気をつけますが、痛くなくなると途端に気をつけることがめんどくさくなってしまうのです。
そしてこの「分かっているんだけど、つい…(=めんどくさい)」は、予防の為の行動には特に出てきやすいです。
腰を痛めた人が無事完治して、先生に
「じゃあ、また今回のような痛い思いをしない為に、毎日腰の筋肉を伸ばすストレッチをしていきましょう」
と言われたら、どれくらいの人が続けられるでしょう。
私がその立場になったらどうだろう。続けている自信はありません。
だって、今は痛くないから。ストレッチをした方が良いのは分かっているんだけど、忙しくてつい…。なんてことを思ってしまいそうです。
足圧のお客様にも、こうした方が良いですよ、とアドバイスをさせていただきます。半分くらいの方が、「分かっているんだけど、つい…」と返されます。
そうなんですよね〜!と、大いに共感しながらも、少しずつその方の日常に取り入れていただけるよう、日々考えています。